華やかな高校球児と地味な大学受験生のコントラスト | 医学部予備校ナビ|予備校の特徴やカリキュラム・合格実績から徹底分析

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華やかな高校球児と地味な大学受験生のコントラスト【PR】

毎年夏になると部活動の象徴のような夏の高校野球選手権が甲子園で開かれます。全国の予選参加校約3800校から予選を勝ち抜いた56校が頂点を目指します。毎年7月に全国各地で予選が行われ、8月に高校野球の聖地、甲子園での試合が開始されます。各県からの代表が選ばれて出場するため、全国各地で行われる熱戦に注目が集まり、舞台が甲子園に移ると全国的に盛り上がります。熱中症も懸念される酷暑の中、10代の球児たちが繰り広げる熱戦。これはもう応援しないわけにはいきません。

しかし、大学受験に向け、必死に勉強し、試験を受ける受験生も同じ10代(20代以上も含まれますが)の姿なのです。彼らのパフォーマンスは静かに解答用紙上でなされるため、地味な戦いです。観客もいませんから応援もありません。しかし、発表時には同じような喜びや涙があります。特に医学部受験は難関であるため、受験生の努力は並大抵のものではありません。当然、合格後の喜びもひとしおです。

部活動の意義

部活動は運動部、文化部と多岐にわたります。中学から部活をしていて高校でも同じ部活を続けることもあるでしょうし、高校に入ってから部活動を始める場合もあるでしょう。部活動は課外活動ですが、教育的な意義も多いものです。

第一に、部活動では趣味や特技の技能を伸ばすことができます。勉強には邪魔とされがちな部活動ですが、趣味や特技の技能を伸ばす過程で脳にも有効な刺激が与えられます。部活動をしている生徒が決して学業に劣るとは限りません。また大会や発表会では母校の名を背負って出場し、異なる種類の緊張や喜びが得られて精神的にも成長できます。より大きな舞台にたどり着けば全校の応援を得ることもできるでしょう。非常に晴れがましいことです。

第二に、部活動にはすべての学年の生徒が参加しており、縦の社会を学ぶことができます。縦の社会を学ぶことにより、自然と言葉遣いや気配りといったものが身についてきます。同時に同じ学年でも違うクラスの生徒とも活動に携わるため、横の社会を学ぶこともできます。学年が上がっていけば統率力も必要になり、生徒にとっては日頃の学習では得られないものを身につけることが可能です。

しかし両立は難しい

非常に意義のある部活動ですが、大学受験、特に医学部受験を目指す場合、両立できるのかが大きな問題となります。練習に疲れて授業中や自宅での学習中に居眠りをするようではとても医学部には合格できません。部活での練習に耐えられるだけの基礎体力がない証拠です。

また、高校総体や演奏会までは部活に集中したいという人も出てくると思いますが、高校総体の開始は5月ごろ、音楽系の演奏会は10月。勉強をさし置いて部活に集中した場合、受験までの準備期間があまりにも残っていません。卒部後大変な後悔と焦りが襲ってくるのがほとんどです。志望大学、特に医学部とのレベルとの乖離が大きい場合、頭を浪人の二字がよぎります。「高校では部活を一生懸命やった、勉強は浪人してからやろう。」立派な多浪生の候補者がまた一人できてしまいました。

一年後の合格者は春に惜しくも落ちてしまった受験生と、着実に実力をつけてきた現役生です。高3の夏や秋に諦めてしまった受験生は、一年浪人しても合格はおぼつかないということを忘れないで欲しいと思います。

医学部入試で部活は有利か不利か

部活動には多くの長所があるものの、ほとんどの場合、医学部受験と部活動の両立が困難です。学校や部の方針により異なりますが、ある一定の時間を部活動に割かねばなりません。その時間を勉強に充てられる生徒と比較した場合、不利となるのは明らかです。この度合いは部活に割かれる時間が長くなればなるほど大きくなります。基礎体力を考えずに無理を続けた場合、けがをする場合もありますし、朝練などが加わりますと睡眠負債が増え、慢性的な疲労から学校に通学できなくなることすらあります。また部での人間関係に悩む場合も散見されます。

もともと部活動が盛んな高校にある進学コースでは、部活動を制限している場合がある一方で、そもそも進学校であるのに部活動が奨励される高校もあります。学業と部活動が両立できれば、それは素晴らしいことなのですが、そういう学校に限ってその部活に精通した顧問がつかなかったり、逆に精通しすぎていて生徒に無理な練習を強要したりします。入学時に「どこかの部に参加しなくてはならない。」とか、「部活に入れば大学入試で有利になる。」といった形で入部を勧められ、ひとたび成績不振に陥って、退部を願い出ると「他の部員に迷惑がかかる」とか、「部活をやめたから成績が上がるわけではない」と言われたりします。

確かに、医療の分野も医師、薬剤師、看護師などがチームを組んで患者の対応を行っていますから、縦横の人間関係がわかる人の方が現場では活躍しやすいでしょう。実際に部活動が評価される可能性はあります。しかし、部活動が医学部受験で評価されるのは国公立、私立を問わず、二次試験の面接です。国公立大の場合、二次試験時にセンター試験の点数が試験官の手元にあるか、少なくとも面接時に点数を尋ねられますから、合格の可能性が低いようであれば部活動など考慮されることはありません。ましてや二段階選抜(いわゆる足切り)にかかりますと、二次試験自体が受けられません。また、私立大学では一次試験に合格していなければ二次試験が受験できませんから、いずれにしろ部活動が評価される機会すら保証されていないのです。

両立をどのようにするか

医学部は難関です。まずは学業を優先して考えましょう。中学で経験のある部活動かもしれませんが、高校では生徒の基礎体力にも差がありますし、学年での差も大きいものです。また部活動のレベル、部員数、顧問の方針など部の環境面でも違いがあります。学業に支障が出そうなら、あるいは実際に支障が出てきたら、受験勉強を優先した方がいいでしょう。模擬試験の結果も判断材料になります。模擬試験の成績表には、志望校の判定が付されるため、学校での順位がよくても判定がCに満たない場合は学業に専念することを考慮した方がいいでしょう。

一つの集団から外れることには勇気が必要です。しかし、義務教育を終え、自分が高校で勉強している目的も考えてみるべきです。部も他の部員も顧問の先生も、誰もあなたの医学部受験を、人生を、支えてくれるわけではないからです。成績も良好、部活も無理なくできている、その場合にはぜひ両立してください。そういう方であれば部活のもたらす多くのメリットも手にすることができるでしょう。

高校1年生のうちは数学や古典など中学で学ばないことも多く出てきます。2年生になると医学部受験生ならば理系の選択をして、数学の先の範囲や理科の基礎の先へと入っていきますが、それも難なくこなせるということがあるかもしれません。しかし高3の模擬試験では浪人生が参加してきます。学年が2つあるようなものです。このときにショックを受けないよう、部活で時間を取られる分、効率の良い勉強に心がけましょう。

習い事の勧め

習い事というと、ピアノ、バイオリン、習字といったような文科系のニュアンスが漂いますが、健康ブームの昨今では水泳やウェイトトレーニングをスポーツクラブやジムで楽しむことができます。こうした習い事で自分の趣味や技能を伸ばしてもいいのではないでしょうか。有料ではありますが、専門の講師やインストラクターがいて、正しく指導してくれます。時間にも拘束されることが少ないため、学業や体調に合わせて楽しむことが可能です。

医学部受験は難関であるため、複数年浪人をしている生徒がいますが、勉強ばかりしているためか冬の大事な受験期が近づくと、途端に気分が沈み、体調を崩し、ひいては成績を落としてしまうという生徒をよく見かけます。

予備校には運動部はありませんから、こうした生徒にはスポーツクラブやジムに通って運動することを勧めています。運動によって爽快感も得られ、肉体的にも精神的にも厳しい受験期を乗り切るだけの体力を身につけられることでしょう。