『鉄板の神講義』 生物の夕部先生による全国版オンライン講義

2020.05.16


全国版オンライン集団講義開講にあたって

こんにちは、生物講師の夕部です。

この度、四谷メディカルにおいて、医学部受験生物を主対象としたオンラインの集団講義を、全国から募集することとしました。多くの予備校で提供されている講義、特にオンラインの講義に対して、それではいけないという思いを強く持つからです。

まず、録画の講義を配信する形式について、講義は生ものです。生徒に対して講義は行われるものであり、対象の生徒により講義内容は変わるものでなければなりません。生徒は当事者として講義に参加することにより、講義内容を身に着けます。野球をうまくなるために、球場でプレーするのと観戦するのといずれが良いのか、言うまでもありません。録画の場合は観客席で生の試合を見ることですらないでしょう。

本講義は3人から5人の集団講義であり、受講生は受験生物を当事者として学びます。

次に講義内容ですが、多くの予備校の生物の講義は最初から演習形式です。インプットの講義とうたっていても、穴埋め式のテキストの補充であることが多いです。このような講義を受講し苦労してきた多浪生に多いのが、パターン問題と単語の穴埋め以外の、初見の問題や記述問題に対し思考停止となる症状です。
  
何が問題なのか。

体系的な知識を丁寧に伝えられていないことが原因です。
ある分野の講義と称して典型問題を配布し解説を行う。基礎知識は高校でやっていると思うから、各自教科書を読んでおいてと言って。それは九九の講義と称して、2×3は6です、5×3は15です、わかりましたか?良いですねと言う授業と同じです。2+2+2が6であることを踏まえて2×3が6になるという、理解を伝える授業ではありません。
 
本講義では、基礎知識、概念を全てホワイトボードに板書し、言葉で伝えます。受講者は、ノートにその内容を書き取りながら理解を進めます。双方向のオンラインですから、不明な点があればその場で聞くことができます。ポイントとなる概念については質疑応答を通して明らかにしていきますので、分かった気になって単語だけ記憶される事態を防ぐことができます。

その上で、復習用に講義内容を再現するための問題集(例えば、「植物の光合成の過程を図示して説明せよ」)を準備し、それを解ける、つまり白紙に概念を書き出せる状態にします。四谷メディカルでは毎講義、対面の受講生に板書再現のテストを行いますので、その模範答案を配布することも可能です。講義で伝える内容は事前に私が作製したテキストで配布しますので、講義がライブであることによる不明点や小さなブレを心配する必要もありません。
 
当然、知識を用いた演習は必要ですから、問題集に加え、医学部過去問から分野別に抜粋した問題を解いてもらいます。
さらに演習についてですが、現在の医学部入試生物は、読解力、推論力を問う問題が合否を決します。偏差値の高い学校ほど、単純な知識問題の割合が減り、読解力、推論力を問う問題の割合が増えます。しかし、この力をつけるための講義をする予備校はほとんどありません。
知識の問題演習と読解推論のトレーニングの間には、魚をさばく技術とさばいた魚を煮たり焼いたりする技術ほど大きな違いが存在します。ですから、読解、推論の問題は、知識のインプットとは区別してトレーニングする必要があるのです。

本講義では、(1)生物の考察問題の基盤(2)問題文の客観的な把握の仕方、(3)結果の客観的な把握の仕方、を説明して読解力、推察力をトレーニングする基礎を伝えます。その内容に基づいて、トレーニングに適した入試問題を解き、更に複雑な入試問題で演習を重ねます。

以上、私がこの講義を提供すべきだと思う理由を述べました。

しかし、講義に対するモチベーションはそれだけではありません。

これまで、京都と東京の様々な医学部受験予備校で教えさせていただきました。宮古島から北海道まで、全国にふるさとを持つ生徒と接しました。その中には、諸問題から都市部での予備校生活を継続できず、ふるさとに帰る生徒もいました。また、高額な医学部専門予備校の学費が問題で、より低価格の予備校や宅浪を選択する生徒もいました。私も生徒も、もっと一緒に頑張りたいと思っていても、金額や距離の壁はなかなか超えられませんでした。私自身、高知西部の自然豊かな町で育ちましたから、そのような状況に人一倍、忸怩たる思いを持ってまいりました。
しかし、このコロナの影響でオンラインの講義が一般的になったことを踏まえ、このタイミングでこそ、全国の受験生と接し丁寧な指導をすべきだいう思いが生まれたのです。

ですから、受講料は抑えます。1年間、40回ほどの講義で、1回50分×3コマのオンラインの双方向ライブの講義、それを税込み30万円で提供します。1回50分の受講料は約2500円です(税込み)。双方向オンラインで事務手数料等も込みでこの受講料は、他にはほとんどないのではないでしょうか。オンラインだからこそ可能な価格設定ですし、私のモチベーションを充たす条件です。

四谷メディカルでは、現在オンラインの集団講義を進めています。ここまで読んでいただいた生物学習者の方は是非、生の講義に当事者としてご参加参加ください。当然無料で体験して頂けます。

多くの方々の体験講義参加を心の底からお待ちしております。

なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

四谷メディカル  生物科講師   夕部 泰弘