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医学部学士編入とは?

学士編入制度は、4年制大学を卒業した「学士」か、卒業見込みの学生が専攻した学部学科と異なる学部学科に3年次(一部2年次)に編入し、教養課程を経ないでいきなり専門課程から学んでいける制度です。ちなみに編入は大学第2学年の課程修了者等を対象としています。

モチベーションが高く多様な人材を集めるという観点から、多くの医学部でも受け入れています。平成28年度の医学部編入試験は、国立大29校、私立大6校で実施されていますが、編入学試験という特性上、年度によって内容が異なるので事前に各大学に問い合わせておきましょう。

試験時期は?

試験時期は、2年次後期編入と3年次編入によって違ってきますが、国立大では4~7月出願、8~9月1次・2次試験、9月合格発表というパターンが多くなっています。私立大はそれより遅く9~10月出願、10~12月試験、年内合格発表がだいたいのスケジュールになっています。日程が重ならなければ、複数の大学を受験することも可能です。

選抜方法は?

選抜方法は、大学によって異なりますが、書類審査→学科試験→小論文・面接のステップが主流です。書類審査では、経歴書や推薦状のほかに課題作文を求める大学もありますが、書類審査をカットしている大学も増えています。

学科試験も大学によって差がありますが、ベースは英語と生命科学関係です。英語のみの大学、数学、物理、化学の理数科目試験を行う大学もあります。英語は長文の読解能力を問われる問題が多くなっています。生命科学系の問題は、教養課程レベル以上の理解力をみるものになっています。試験と同様、面接と小論文も重視されています。面接は集団面接もありますが、個人面接が多くなっています。小論文ではだいたい120分で、2,000字以内程度の論文をまとめる試験となっています。

どんな準備をすればいい?

大学の医学部試験に比べると、試験科目が少なく楽そうに見えますが、募集人員は5~10人がほとんど。志願者のレベルは高く、受験生の競争率は少なくとも10数倍以上、50倍の大学もあり、難関中の難関には違いありません。

生命科学系の試験は、生理学、解剖学、免疫学、生化学、分子生物学などを網羅したものですが、基本をしっかりマスターしておくことが大切です。

英語は、医学に関する長文が出題されることが多いので、原書に親しんでおくほか、専門の受験問題集などに取り組んでおくとよいでしょう。

小論文では、生命倫理や医療政策、医療問題がテーマとされることが多く、日ごろから医療に関係するニュース、情報をキャッチし、自分の考えをまとめる作文力をつけておくことが必要です。

面接では、将来の医師像を聞かれることも多いので、自分の意志や心構えを明確にしておき、相手にしっかり伝えるコミュニケーション力をつけておくことが重要です。

採点基準は特に公表されていないので、医学部専門の先生に受験アドバイス・小論文の書き方などを教えてもらいながらトータルで最大限の準備をしておきたいものです。

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