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医学部合格を確実にする! 志望校選びのポイント


医学部を志望する受験生にとって、最終的なゴールは「医師としてキャリアを築くこと」。医師をめざすうえでは、大学名にかかわらず「医学部進学」自体が大きな第一歩になります。

つまり志望校を決めるにあたっては、「どの医学部なら合格できるか」を見極めることも重要です。科目や分野の得意不得意は人それぞれ。当然、自分に有利な条件で受験できる医学部を選んだほうが、合格の可能性は高まります。この記事では、合格を引き寄せる志望校選びのポイントを、国公立医学部と私立医学部にわけてお伝えします。

国公立医学部の志望校選びで着目すべきポイント

◆ポイント1:センター試験の合格ボーダーライン

国公立医学部を受験する場合、センター試験では限りなく満点に近い得点が求められます。特に最難関大学においては、得点率90%以上が合格のボーダーラインとなり、その他でも85%以上を得点できなければ安全圏とはいえません。まずは志望校の合格ボーダーラインを知ることが大切です。

ただし、センター試験における各科目の配点は大学によって一部異なります。基本的には、英語:数学:国語:理科:社会の比率を素点通りの2:2:2:2:1としている大学が多い一方で、旭川医科大(前期)や弘前大(前期)、秋田大(前期)などは理科の配分が高く、横浜市立大(前期)は英語の配分が高いといったように、例外もみられます。

◆ポイント2:センター試験と二次試験の得点配分

二次試験では、「センター試験の得点」と「大学ごとの個別試験の得点」の合算によって合否が決まりますが、これらの得点配分は大学によって異なります。たとえば2019年度の前期日程入試では、徳島大がもっともセンター試験の比重が高く、7割弱でした。一方、東京大と京都大においては、センター試験の比重はわずか2割程度。そのため、受験生は志望校の比重をきちんと把握して対策を進める必要があります。

こうした大学ごとの得点配分の違いを利用し、センター試験後の自己採点結果によって、より有利な条件で二次試験に臨める大学に出願する受験生も少なくありません。センター試験で高得点を取れた場合、センター試験の比重が高い大学を選択すれば、かなり有利になるでしょう。逆に、センター試験で思うように点数を取れなかった場合、個別試験の比重が高い大学を選ぶことで挽回のチャンスがあるかもしれません。

しかしセンター試験の比重が低い大学は、前述の東大や京大をはじめ、東北大などの最難関大ばかりです。そもそも一次試験の段階でセンター試験の得点率90%以上を要求されるうえに、二次試験もハイレベルであるため、挽回は容易ではないことを覚えておきましょう。

◆ポイント3:二次試験の受験科目と出題傾向

二次試験では、次に挙げる科目の受験を課されるのが一般的です。

・英語
・数学(ⅠA・ⅡB・Ⅲ)
・理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物のうち2科目)
・面接

ただし、いくつか例外もあります。たとえば、群馬大、金沢大、愛媛大、九州大、佐賀大は物理・化学が必須となり、生物での受験はできないため注意が必要です。また、九州大のみ、面接は実施していません。さらに東大、京大、名古屋大、山形大では国語、横浜市立大と群馬大では小論文が追加で課されます。

また、二次試験の出題傾向や難易度も大学によって大きく異なります。総合大学の場合、他学部と共通の標準的な問題が出題されることが多く、比較的解きやすい傾向にあります。一方、医学部しかない単科大学や、総合大学でも医学部だけ独自の試験を用意している大学では、医学部受験生のみを対象としているため、医療に関する専門的な問題や高難易度の問題が出題されます。

なるべく早い段階で二次試験の過去問を確認し、自分の得意不得意と照らし合わせて“相性”を見極めておくことが重要でしょう。

私立医学部の志望校選びで着目すべきポイント

◆ポイント1:一般入試の受験科目

私立大学の医学部受験においては、次に挙げる科目を課されるのが一般的です。

・英語
・数学(ⅠA・ⅡB・Ⅲ)
・理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物のうち2科目)
・小論文
・面接

国公立大学ではセンター試験で国語と社会が必須となるため、科目数という点では負担が少ないのが大きな違いです。まず一次試験として英語・数学・理科の試験があり、二次試験で小論文・面接が実施されるパターンがほとんどです。

◆ポイント2:センター試験利用入試

なかにはセンター試験利用入試を設けている大学もあります。一般入試における一次試験の代わりにセンター試験の点数が評価対象となり、合格者が二次試験に進めるという入試形式です。合格のボーダーラインは得点率90%と高めですが、国公立医学部をめざす受験生にとっては有利でしょう。受験機会が増えるという点で、国公立と私立を併願する受験生にとってメリットが大きいといえます。

受験科目は国公立大学と同様に5教科7科目を課す大学、あるいは英語・数学・理科・国語を課す大学が多いですが、独協医大・杏林大・帝京大・東海大・近畿大は英語・数学・理科のみで受験可能であるため、これらの大学を志望する受験生は、私立専願であってもセンター試験利用入試を活用するメリットは十分にあります。

◆ポイント3:一般入試における大学ごとの特色

私立医学部の入試では、出題傾向に大学ごとの特色が強く反映されます。大別すると「高いレベルの思考力を要求する大学」と「標準的な問題を速く正確に解ける処理能力を要求する大学」に分けられます。前者は難関校に多く、後者は中堅校に多い傾向にあります。

同じような偏差値の大学であっても、出題傾向は大きく異なるため、自分の得意不得意によって問題の解きやすさは変わるでしょう。なるべく相性のよい大学を選ぶことが最善策ですが、そうはいっても全科目にわたって相性がよいというケースは珍しいかもしれません。志望校の出題傾向に苦手意識があれば、徹底的に対策し、自信がもてるまで過去問演習を繰り返すことが不可欠です。

最難関といわれる医学部入試を勝ち抜くには、情報に裏付けられた合格戦略が欠かせません。特に志望校選びは重要であり、国公立・私立の違いはもちろん、大学ごとの入試の特徴をよく知ることが医学部合格への近道です。自分自身で調べたり、塾や予備校の先生に相談したりして、情報収集を怠らないようにしましょう。

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