「大学はぜひとも医学部へ」
───という理由から、中学受験では中高一貫校に志願させる保護者の方が増えています。そのメリットと、注意したいポイントを紹介しましょう。
中学受験とは?
中学受験というと、現在では中高一貫校の受験を指しています。私立の有名中高一貫校は、歴史ある名門校が多く、医学部入学者を多数輩出し、高校別合格ランキングでは上位20位以上を占めています。
近年は、公立でも中高一貫校が徐々に増えていますが、多様な教育を実践することに主眼が置かれており、進学を教育のメインにはしていません。優秀な子弟が私立に集まる傾向にあるため、難関大学への合格実績では私立に及ばないのが現状です。
中学受験は有利?
私立の中高一貫校では、ステップアップの6年制を敷き、難関大学にマトを絞ったカリキュラムを編成しています。早いうちに必要な課程を終えて、受験準備に十分な時間をかけています。
学校によっては、志望学部別に細かい指導を行っています。一般の高校から医学部を受験するよりも、有利に勉強できる環境が整えられています。
子どもの意思確認は大事!
小学生高学年のころは、自分の将来についてまだ十分に考えられない子どもも数多くいます。
また、このころは自我も強まり反抗心も表れる時期。子どもの気持ちがそんなレベルではないのに、親の意志で一方的に受験の準備を進めても反感を買うだけです。子どもの不安や迷いを取り除きながら、心のうちを聞くことが大切です。客観的なアドバイスも子どもの気持ちを後押しします。
自分の意志で選んでこそ医師を目指すパワーも持続します。子どもの気持ちをしっかり確認してから、受験をサポートしたいものです。