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対話から浮かび上がる、医学部合格への道

取締役校長 深水 康二先生:翔進予備校 深水先生

取締役校長 深水 康二先生

大学受験の最難関である医学部。合格のために必要なのは、得意分野を伸ばし、苦手分野を克服するために最適な学習プログラムに沿って学力向上に励むこと。
これまで約50年にわたり医学部受験に携わってきた『翔進予備校』では、徹底的な「対話」を通して現在の学力から志望校、さらにライフスタイルや性格を事細かに把握した上で学習プログラムを提案し、多くの生徒を医学部合格へと導いてきました。

同校で化学を教え、校長も務めている深水先生も、生徒や保護者とのコミュニケーションを重視してきた1人。今回は、対話がもたらすものや長年の経験に裏打ちされた医学部合格へのメソッドを伺います。

医学部合格に必要なものは、気持ちだけ

医学部合格に必要なものは、気持ちだけ:翔進予備校 深水先生

――深水先生は翔進予備校の校長だけでなく、化学講師を兼任しているようですが、これまでの指導経験から、医学部に合格するには何が必要だと感じていますか?

深水 何も必要ありません。大体2年あれば、誰でも合格水準にたどり着けると思います。しかし、医学部に合格するには長時間の勉強が求められるので、常にモチベーションを高く保つためにも「医師になりたい」という強い気持ちだけは持っていてほしいですね。

――翔進予備校では生徒や保護者との対話を重視すると伺っていますが、どのようなシーンでコミュニケーションを取っているのでしょうか?

深水 最初から最後まで、ずっとです。入塾の際にもまず面談を行い、体験授業を受けてもらってから再度面談します。これは体験授業で「何を理解していて、何ができないか」を見極め、その上で生徒と保護者に学習プログラムを提案するためです。入塾が決まったら、受験生の場合は6月、9月、11月、2月に年4回ほど三者面談。受験生以外の生徒には9月を除いた年3回の三者面談を行っています。

――そこまで対話を大切にする理由は何ですか?

深水 これは私の経験から感じていることですが、いまの生徒は納得すれば勉強します。「なぜこの単元を勉強するのか」「なぜいま叱っているのか」を理解すれば、態度を改めベストを尽くしてくれる。ひと昔前なら「言わなくてもわかるだろう」と生徒に察するよう求めたかもしれませんが、それでは何も伝わりません。そして、生徒が頑張っているのならこちらも本気で向き合わなければならない。生徒を納得させ、講師も本気になるために話し合うことが大切だと考えています。

数学は、覚えるものか、解くものか

数学は、覚えるものか、解くものか:翔進予備校 深水先生

――対話によって医学部合格へとつながった実例があれば教えてください。

深水 以前、学校の数学のテストは満点なのに、模試が全くできない、という生徒がいました。予備校で習った部分も正確に覚えているのに、なぜか模試の点数だけ上がらない。

――なんだかミステリーのような話ですね。

深水 実際、ミステリーの題材にもなりそうな話なのですが、講師もみんな「なぜだろう?」と首を捻っていました。するとある日、その生徒は数学を「解くもの」ではなく「覚えるもの」と認識していたことがわかりました。

――なぜそのように認識していたのでしょう?

深水 学校で「この公式を覚えろ」「このページはそのままテストに出すぞ」と言われますよね。その生徒は教師に言われるまま試験範囲を全て暗記して、テストで100点を取っていました。

――詰め込み教育の弊害と言ってしまっていいのか、全て暗記できる能力がすごいのか…

深水 学校がテストで教科書と同じ問題を出していたこともあり、その生徒は「数字が違うものは別の問題」と認識していたのです。その結果、模試を見ても「教科書と違うから何の公式で解けばいいのかわからない」という状態でした。

――生徒の純粋さが際立つ“事件”ですね(笑)

深水 私たちもびっくりしましたが、保護者の方も驚いていました。生徒も「数学って覚えるものじゃなかったんだ」と新事実に戸惑うような有様です。そこで、数学は解くものだと改めて理解させるにはどうすればいいかと考え、小学生が解く中学受験用のテキストから総復習することを提案しました。

――小6レベルからの復習に生徒は納得しましたか?

深水 「総復習すれば時間はかかる。でも、正しい勉強法で基礎学力を積み上げていくことが合格への最短ルートになる」と説明したら生徒はわかってくれました。また、保護者の方も「いまのやり方で医学部に合格しても医師になれるかはわからない。それよりも基礎学力を高めた方がいい」と賛成してくれた結果、数学の応用問題もしっかり自分で考えて解けるようになり、浪人したものの無事に私立医学部へ入学しました。

家でのオフタイムに、親子のコミュニケーションを

家でのオフタイムに、親子のコミュニケーションを:翔進予備校 深水先生

――翔進予備校では保護者とも密に連絡を取っているそうですね?

深水 はい。受験生になると予備校にいる時間が長くなります。だからその分「家庭との橋渡し」になれるよう、何かあれば電話やメールで連絡しています。

――保護者側から相談を受けることもありますか?

深水 家で注意しても聞かないから、先生から話してくれないか、というような相談をいただくことはありますね。

――最後に、「親子の対話」という面から保護者が心掛けるべきことがあれば教えてください。

深水 大人がオン・オフのメリハリをつけて仕事やプライベートを過ごしているように、受験生にとっても予備校がオンの時間ならオフになるのは家しかない、ということをわかっていただきたいですね。うちでは家にいるオフタイムは単純な暗記ものだけにとどめ、演習などはすべて予備校で行うことを推奨しています。闇雲に長時間机に向かえばいいというものではなく、受験生にもメリハリが大切です。それをわかっていただければ、自然とオフタイムのコミュニケーションも増えると思います。

本日はありがとうございました。

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