大学受験の中で、最も難易度が高い医学部受験。その難しさゆえ、「医学部専門予備校や個別指導塾に通った方が学力アップにつながり合格の可能性が高まるのではないか」と考えている方も多いと思います。
そんな医学部予備校の中で異彩を放っているのが、地元・横浜にしかない『横浜予備校』です。
1クラス1~4名(平均2、3名)の少人数授業なのに授業料は医学部専門予備校の1/2~1/3。医学部受験に特化したオリジナル教材は無料。映像授業も既卒生は無料、現役生は3万円で見放題。
他の予備校とは一線を画すコストパフォーマンスの良さから、「お兄ちゃんが無事に医学部に受かったから弟も横浜予備校で勉強させてほしい」というように兄弟で通う生徒が多いのも特徴です。
代表の佐藤さんは、どのような想いで横浜予備校を創ったのか。そして、本当に医学部に合格できるのかを伺いました。
世帯収入で学力格差を生みたくない。
―― まず、佐藤さんが横浜予備校を立ち上げた経緯を教えてください。
私自身、英語の講師としていくつかの予備校で教えてきたのですが、その中で痛感したのは「中堅以上の予備校は上位受験者層のために授業をしている」ということです。授業のスピードや生徒の理解度を見ても、「なんとか中位~下位層を合格させよう」という想いを感じ取ることができなかった。でも、上位層が受かるのは当たり前じゃないですか。それで予備校としての責務を果たしているのか、というジレンマがあり、自分で予備校を創りました。
―― これまでの予備校だとついていけなかった生徒たちを救済するためですね。
それが第一の理由です。もう一つの理由は、今ある医学部予備校はとても費用が高く、医者になりたいのに経済的な理由から勉強できない生徒がいること。医学部に行きたいという気持ちを抱いているのに、医学部専門予備校では学費が高く、受験に必要な講座数を受講することが出来ない、というのは教師としてとても残念です。世帯収入によって学力格差を生みたくありません。だから、横浜予備校では入学前に必ず生徒と面談をして、「本当に医者になりたいのか」を聞きます。生徒の覚悟を知ったら、こちらも本気で向き合えますから。
―― いま学んでいるのは何名くらいですか?
横浜に一校しかないので、受け入れ人数は最大50名です。中1で入った生徒が高3までいたら6年間は1席埋まったままになるので、本格的に募集しているのは高卒生のみ。横浜予備校には医学部コースと他学部を目指すがあり、高卒生の定員はそれぞれのコースを合わせて毎年10名ほどです。
―― 入会金や教材費もなくハマトレ(演習授業)は無料とHPに書いています。正直よく経営が成り立ってると感心してしまいます。
僕自身そうですが、職員みんなできるだけ自分でできることは自分で行います。本気で医者になろうと努力している子どもたちのために、できる限りのことをしてあげたいと思っています。
英単語帳や長文問題にも、ユニークな工夫が詰まっている!
―― 横浜予備校の学習システムについて教えてください。
授業は1~4名の少人数制で、講師は他の予備校でもトップレベルの授業を受け持っているプロばかりです。教材はすべて講師陣のオリジナル。私も英語の教材を作っていますが、生徒は1人ひとり得意な分野や苦手な単元が違うので、教科ごとに5段階の教材を使い分けることが可能です。また、「ハマトレ」という演習時間を設けて、ここでは講師に個別でわからない部分を質問できます。
―― オリジナルテキストにはどんな特徴がありますか?
例えば、英語の長文問題はアプリと連動させ通学中に新出単語をリスニングできるようにしています。その他、問題の背景も解説し、同じ長文でも出題を変えて応用力が身に付くよう工夫しています。というのも、同じ素材を違う角度で解かせた方が生徒の気付きが多いですから。
―― 大学入試で英語の重要性は年々増していると思いますが、受験生にとって英単語を覚えるのは大変ですよね。英単語の覚え方で何か工夫をされていますか?
カタカナ読み、語源、さらに写真や画像も使って覚えられるオリジナルの英単語帳を用意しています。アプリで発音も学べますし、ゲーム感覚で理解・暗記できるのがポイントですね。
日々の勉強スケジュールを管理し、高卒生は週1面談!
―― 入学時の学力によるかもしれませんが、高3生や高卒生が1年で医学部に合格することはできますか?
3カ月で偏差値が30もアップした生徒もいますし、本人のやる気次第で合格できます。ただし、「自発的に学ぶ」ことをモットーにしているので、「医者になる」という夢に向かって自発的に勉強に取り組むことが前提です。その上で多彩なテキストや指導方法で基礎学力を高め、応用力を培います。厳しくされないと頑張れない生徒は、そもそもうちに向いていないと思います。
―― 特に高卒生の場合、なかなかモチベーションが上がらない時もあるのではないですか?
受験生ならもちろんあります。でも、横浜予備校では1日ごとに勉強スケジュールを管理し、高卒生全員と週に1度面談しています。そこで「今週はどこができなかったか」「いまどんな悩みを抱えているか」を共有し、メンタル面も支えているので安心してください。
―― 最後に、受験生やその保護者の方へのメッセージをお願いします。
横浜予備校はビジネスではなく、教育を行っていると自負しています。だから、本気で医者を目指すならその手助けをしたい。私の想いを生徒たちもわかってくれているのか、予備校に来たのに「ただいまー」と言いながら入ってくるような生徒もいるほどです。このあたたかい雰囲気も、横浜に根差して運営してきた地元予備校の特色だと思っています。いまは偏差値が足りなくても、強い気持ちを持っているのなら私たちも全力で向き合います。ぜひ一緒に、医学部合格というサプライズを起こしましょう!
本日はありがとうございました。